発酵風呂を「ひと休み」に 梅雨を心地よく過ごす一日の養生

明治国際医療大学 地域健康コミュニティ学寄付講座 伊藤和憲

合同会社発酵人間は、
毎月、明治国際医療大学 伊藤教授と共に
「発酵浴と養生」をテーマにコラムを発表しております。

じめじめとした梅雨は、なんとなく気分も身体も重くなりがちで、
つい「天気のせい」と片づけてしまいたくなる季節です。

けれども実は、
こうした時季の不調は、湿気そのものよりも、
乱れがちな生活のリズムから生まれていることも少なくありません。

東洋医学では、身体は一定のリズムで巡ることで整うと考えられています。

いわば、生活リズムを一定に保つことは、車のエンジンの燃費をよくするようなもの。

雨で動きが鈍りがちな梅雨こそ、一日の流れをゆるやかに整えることが、巡りを取り戻す近道と言えるでしょう。

まずは、毎日行えることとして、
雨の日でも、起きたらカーテンを開けて、わずかでも外の光を浴びてみましょう。

曇り空であっても、光は自律神経を朝モードへとやさしく切り替えてくれます。

日中は座りっぱなしになりがちですが、
合谷(ごうこく=手の親指と人差し指の付け根にあるツボ)をこまめに押したり、
温かいハーブティーをゆっくり味わったりするだけでも、巡りはずいぶん違ってきます。

冷たい飲み物は控えめにして、身体を内側から冷やさないことも、
湿気の季節の大切な心がけです。

そして、新しい生活習慣として、
発酵風呂でひと休みの時間として取り入れてみては如何でしょうか?

発酵風呂は、米ぬかやおがくずの発酵熱で身体を芯から温め、
じんわりと汗を促してくれるものです。

緊張で踏み続けたアクセル(交感神経)が、ぬくもりによって自然とブレーキ(副交感神経)へと切り替わり、滞っていた巡りがゆるやかに動き出すと言われています。

月に数回でも構いません。

「今日は発酵風呂の日」と決めておくと、それが身体のリズムの軸となり、
忙しい毎日のなかにも、自分をいたわるひとときが生まれます。

養生とは、特別な日の頑張りではなく、日々の暮らしのなかにそっと織り込んでいく文化です。

完璧に続けようとせず、できるときに、できることを。
発酵風呂という心地よいひと休みを軸に、雨の季節をゆったりと過ごす
——その積み重ねこそが、梅雨を健やかに乗りこえる養生の第一歩となります。

今年の梅雨は、無理なく、自分なりのリズムで整えてみては如何でしょうか。

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